本文へスキップ

狭心症・心筋梗塞は生命に関わる重大な病気です。狭心症・心筋梗塞の原因・症状・治療・検査・予防を知っておきましょう!

<当サイトは医療従事者が監修・運営しています>

心筋梗塞の症状
知っておくべき3つポイント

目次


死の恐怖を感じる強烈な痛み


 心筋梗塞はなんの前ぶれもなく突然起こります。心筋梗塞の症状は狭心症とほぼ同じような場所に現れますが、特に胸の真ん中、または左胸部に締めつけられるような痛みを感じます。

 また、狭心症発作とは比較にならないくらいの痛みに襲われ、どのように痛いかは感じ方は人それぞれですが、あまりの強烈な痛みから以下のように例えられたりします。

火箸で刺されたような痛み
石で胸が潰されたような痛み
胸の中をえぐられるような痛み

 全身に血液を送っている心臓が発作を起こしているため、死の恐怖を感じることがあります。実際、心筋梗塞の程度によっては突然死を招くこともあります。冷や汗が出たり、呼吸困難になったり、場合によっては意識を失う事もあります。


胸の痛みが30分以上続くことも


 心筋梗塞の発作は持続時間が長いのも特徴です。狭心症発作は安静にすると治まりますが、心筋梗塞は多くの場合で30分以上の強烈な痛みが続きます。

 心筋梗塞の症状は狭心症と似ているところがありますが、痛みが15分以上続くようであれば心筋梗塞を疑う必要があります。

時間が経つほど心臓は壊死していく


 心筋梗塞は冠動脈が詰まってしまっているため、冠動脈拡張薬のニトログリセリンを使用しても効果がありません。発作が始まるとすぐに心筋の壊死が始まります。

 胸痛は発症から数時間経過すると次第に治まってきますが、これは心筋梗塞が治ったわけではなく、心筋や神経が壊死して痛みがわからなくなったためです。

 心筋の壊死範囲が拡がると、心臓のポンプ機能が低下して心不全になります。強い息切れや呼吸困難、血圧低下が起こり、死に至る事もあります。このように心筋梗塞は時間との闘いであり、対処が遅れると予後にも大きな影響を及ぼします。心筋梗塞の発作が起きたら、迷うことなくすぐに救急車を呼び、専門医の治療を受けましょう。


関連記事
狭心症の症状とは
狭心症・心筋梗塞の原因とは
狭心症発作が起きやすい状況
心筋梗塞が起きやすい状況
心臓病以外でも胸痛が起こる
痛みのない心筋梗塞に注意
心臓発作が起きた緊急時の対応
狭心症・心筋梗塞の検査を受けるには
狭心症・心筋梗塞の検査とは
狭心症の診断に有効な運動負荷試験
心エコー検査・心筋シンチグラフィー・心臓カテーテル検査