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狭心症・心筋梗塞は生命に関わる重大な病気です。狭心症・心筋梗塞の原因・症状・治療・検査・予防を知っておきましょう!

心臓発作時の緊急時対応

発作が激しい時は救急車を呼ぶ


 急性心筋梗塞などの心臓発作が起こった場合、適切な処置が遅れると死に至ることが少なくありません。激しい心臓発作に襲われた時は速やかに119番し、救急車を呼ぶようにしましょう。周囲の人は突然の心臓発作でパニックになり、119番の電話口で慌ててしまいますが、119番の担当者に落ち着いて要領よく伝えるようにしましょう。救急車を呼ぶ流れは以下のようになります。

@ 119番に電話をする
A 火事か救急かを聞かれるので、「救急です」もしくは「救急車をお願いします」とはっきり言う
B 現在地の住所を伝える(アパートやマンションの場合は名前と部屋番号も伝える)。目印となる建物が近くにある場合はそれも伝えると到着がスムーズになる
C 患者の症状(発作を起こした時間、発作の主な症状、意識の有無、呼吸と脈拍の様子、嘔吐・出血の有無など)を伝える
D 119番の担当者から救急車が到着するまでの処置を指示された場合は落ち着いて聞く
E 電話を切り、指示通りに行動する
F 救急車のサイレン音が聞こえた場合は、手の空いている人がいれば建物の外に出て誘導する


救急車到着までの処置が生死を分ける


 心臓発作で心臓が停止した場合は、3分以内に心肺蘇生法などの応急措置を施さないと脳に酸素が行かなくなるために脳細胞が壊死し、生命に危険が及びます。脳への血流は10秒途絶えると意識が消失し、けいれんが起こるようになります。

 1分以上途絶えると脳に何らかの障害が残り、3分以上になると脳がかなりのダメージを受けます。仮に一命を取り留めたとしても、脳細胞の壊死によって意識が戻らない植物人間状態になることもあります。

 心臓発作後すぐに救急車を呼んだとしても、到着までには平均で6分以上かかります。つまり、その場に居合わせた人が適切な心肺蘇生法を行えるかどうかが、患者の生命や予後の明暗を分けるといっても過言ではありません。身近に心臓病患者がいる場合は、いざという時のために心肺蘇生法を学んでおきましょう。

 実際に心臓発作が起きた場合は、救急車を呼んだ後に患者を仰向けに寝かせ、顔を横に向けます。意識・呼吸・脈拍の有無を確認し、呼吸も心臓の動きも感じられない場合は、ただちに心肺蘇生法を開始します。心肺蘇生法とは人工呼吸と心臓マッサージを行うことで、仮死状態にある心臓や肺の機能を人工的に補い、脳へ酸素を送り届けるために行います。心肺蘇生法は患者が自力で呼吸し、脈拍が確認されるまで続ける必要があります。

 ≫心肺蘇生法の行い方


 溺れたり、喉に物が詰まったりしても呼吸が止まる事がありますが、このような事故で心臓が停止するのは呼吸停止から5〜10分経過してからです。しかし、心臓発作では通常、心臓停止から30〜60秒で呼吸が停止します。そのため、心臓発作時には人工呼吸と心臓マッサージの両方が必要になります。

 発作を起こした人の周りに1人しかいない場合は、その人が人工呼吸と心臓マッサージの両方を交互に行う必要があります。その場合は、人工呼吸を2回してから心臓マッサージを行うのがよいとされており、15秒以上中断してはいけません。救助者が2人いる場合は、人工呼吸と心臓マッサージを分担して行います。

 また、最近では公共施設などでAED(自動体外式除細動器)を備えているところが増えてきています。人工呼吸と心臓マッサージで呼吸と心拍が回復せず、AEDが身近にある場合はAEDを使用します。

 ≫AEDの使用方法

 救急車が到着した場合は、今までの処置内容や患者の様子を要領よく救急隊員に伝えます。救急車に同乗する場合は、患者の不安を取り除くために声をかけてあげるようにしましょう。


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