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狭心症・心筋梗塞は生命に関わる重大な病気です。狭心症・心筋梗塞の原因・症状・治療・検査・予防を知っておきましょう!

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狭心症・心筋梗塞の検査・治療にかかる費用

医療費には健康保険が適用される


 心臓病で病院にかかる際に気になるのが医療費です。心臓病の治療には高度な技術が必要であり、さまざまな検査も行うために治療費が高額になります。しかし、日本では国民皆保険制度がとられており、自己負担は一部分になります。また、高額医療費制度によって支払額の上限が設定されており、一定額を超過した分は後で払い戻しを受けることができます。

 心臓病の疑いで診察を受ける場合は、胸部レントゲン検査、心電図検査、血液検査などを受け、ほかに特別な検査を行わなければ医療費の3割負担(国民健康保険を適用)により4000〜5000円くらいで済みます。午後10時以降に受診する場合は深夜加算があるので、6000〜7000円くらいかかります。しかし、検査時にCTなど高度な検査を行った場合はより高額になることがあります。


狭心症・心筋梗塞の検査・治療にかかる費用例


 カテーテルを使用した検査や治療、開胸して冠動脈を再建する冠動脈バイパス術などは高度な技術を要するため、検査・治療費も高額になります。以下に検査・治療費の例を示します。検査・治療にかかる費用は医療機関や患者さんの状態、入院期間などによって異なります。

術式名 入院日数 費用例
(3割負担の場合)
心臓カテーテル検査 3日 6〜9万円
心臓カテーテル検査
+冠血流予備量比測定
3日 15万円
冠動脈カテーテル治療 2〜4日 40〜75万円
冠動脈バイパス手術 7〜25日 70〜120万円


自己負担額には上限がある


 冠動脈カテーテル治療に約200万円、心臓バイパス手術では約400万円など、心臓病の治療費は非常に高額となりますが、支払いは3割負担となるため、患者負担額は上記の表の通りとなります。しかし、3割といっても100万を超えるものもあり、高額であることに変わりはありません。

 しかし、医療保険では突然の医療費負担が家計を圧迫しないように、一定の自己負担額を超えた分はあとから払い戻される高額療養費制度を設けていますので安心して下さい。

 この制度では自己負担額の上限が所得によって分類されており、申請をすると3ヵ月後に保険から払い戻されるしくみになっています。実際に支払う治療費や支払い方法での不明な点は、病院にいるソーシャルワーカーに相談してみましょう。


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